2013年2月15日金曜日

新たな歩みへ決意 111人が集い、新年会開く


福島信陵会の新年会が2月13日午後6時から福島市のウェディングエルティで開催されました。この日は来賓、同窓生合わせて111人が出席し、2013年の新たなスタートに母校隆盛の決意を新たにしました。


  野村日銀福島支店長が講演「復興の難しさ見え始めた」

新年会に先立って、日本銀行福島支店の野村充支店長が「今年の日本そして福島の景気はどうなる」と題して講演しました。野村支店長は国内外の経済情勢についてデータを示しながら解説、そのうえで安倍新政権の経済運営について「経済の再生を最優先とする姿勢は評価するも、短期間に具体的な施策が出てこないと市場の反転、長期金利の急上昇などのリスクも否定できない」と述べ、今後、民間資金を活用したインフラ再整備が新たな成長分野にもなり得るとの見方を示しました。
 また、福島県の経済については、12月の金融経済概況では、震災復旧関連投資の増加などで、全体として緩やかに持ち直しているものの、製造業は生産が減少して弱く、建設業の人手不足が深刻となっており、「復興の難しさが見え始めた」としました。


 なごやかに談笑の輪が広がる

新年会では、まず、2月7日に逝去された福島信陵会副会長の佐藤勝哉氏(大17回)=元JA福島中央会常務理事=に黙とうを捧げました。続いて永倉禮司会長が「昨年11月の福島大学経済学部・経済経営学類90周年式典は900人を超す同窓生が集い、大成功でした。福島信陵会の支援協力に感謝します。100周年へ向けて頑張っていきましょう」と挨拶。続いて入戸野修学長が得意のマジックを披露しながら、「マジックは錯覚の応用です。原発災害に伴う風評被害も偏見であり、なくすには科学力が必要です」と述べ、福島大学としても学問の府として復興へ力を尽くしていくことを強調しました。真田哲也経済経営学類長は最近の大学再編統合の動きにふれ、経済学・経営学のグローカルな教育拠点や人材供給機能にすぐれた母校の特色を説明しました。平子健信陵同窓会長が「同窓生のさらなる絆を強めましょう」と呼び掛け、青柳隆夫福島大学理事(大21回)の発声で乾杯、祝宴に移りました。会場のあちこちで料理を楽しみながらなごやかな談笑の輪がひろがりました。


 高らかに学生歌「今日の世紀に」を歌いあげる

 締めはいつものように学生歌「今日の世紀に」を全員で高らかに歌い上げ、万歳を三唱して散会しました。(広報・菅野建二 大21)