2020年2月6日木曜日

創立100周年へ結束 福島信陵会が新年会

 福島信陵会の令和2年新年会は2月4日(火曜)、福島市のウエディング・エルテイで開催した。約100人が出席、2年後の母校創立100周年へ向けて結束を誓った。
 


「古関裕而と内山金子」斎藤秀隆氏が講演

 
新年会に先立って、講演が行われ、福島市が生んだ国民的な作曲家・古関裕而の研究家である斎藤秀隆氏が「古関裕而と内山金子」と題して講演した。4月から古関をモデルにしたNHK連続テレビ小説「エール」が始まることから、1964年東京五輪で入場行進に使われたオリンピックマーチをはじめ数々の名曲を生み出した古関の業績があらためて注目されている。

斎藤氏は古関の母校である福島商業を卒業、福島大学国語科を出て、福島商業高校で長年教員を務める傍ら、古関の研究を続けてきた。斎藤氏は、妻となる内山金子が愛知県豊橋市から国際作曲コンクールで2位となった古関に熱烈な手紙を送っての出会いから結婚、戦前戦後を通じての古関の活躍を映像と音楽で詳しく紹介した。戦中の「露営の歌」、戦後の「長崎の鐘」「君の名は」などの歌謡曲から早稲田、慶応、東洋などの大学や、巨人、阪神、中日のプロ野球応援歌など幅広い活躍を続けた古関は昭和54年、福島市名誉市民に推戴された。斎藤氏は「古関は生涯5000曲を生み出した日本一の作曲王です」と述べ、講演を締めくくった。

 「ワンチーム」で100周年へ、2022年へ大事な年 

 新年会で誓う


 講演の後、新年会に移り、手塚健一氏(大39、企画副委員長)の司会で進行。冒頭、あいさつに立った村田文雄会長(大23)が「100名を超す会員に出席いただいた。心から感謝します。現役の学生諸君4人にも参加してもらっている。若い人の感覚に触れる良い機会。母校の創立100周年へ具体的に行動する年だ。地元の基幹支部としてワンチームとなって100周年へむけ充実した1年としたい」と決意を述べた。

 続いて来賓の貴田岡信福島大学経済経営学類長が「昨年4月に学類長を拝命した。平成2年4月に着任して間もなく30年になります。経済経営学類は間もなく100周年、貴会には多大な協力をいただいています。大学としてグローバル、グローカルに活躍できる幅広い人材を輩出していきたい」とあいさつ。 

 佐藤慶吾信陵同窓会長(大18)は「福島信陵会は同窓会の中心的役割を果たしている。今年から3年間は大事な年。今年は五輪、来年は大震災から10年。そして2022年は母校の100周年。実行委員会の中核として福島信陵会の力に期待します。また、福大経済100周年基金へのご協力を年会費とともにお願いしたい」とあいさつした。

 信陵同窓会元会長・現相談役の平子健氏(大9)の発声で乾杯、祝宴に入った。今回は現役学生4人が出席した。植野翔太(藤原ゼミ)、三瓶隆介(末吉ゼミ)、本名将(佐野ゼミ)、渡邉尚貴(奥本ゼミ)の4君で、それぞれ福島県庁、東邦銀行、NTT東日本に就職が内定している。4君は社会人への船出の抱負を力強く語り、先輩からの激励を受けた。続いて学生諸君の協力を得て、お楽しみ抽選に移った。今回初めての企画で、賞品は福島大学が企画し、金水晶酒造が作った日本酒「福」10本、福島駅西口コラッセ12階の人気レストラン「Ki-ichigo」の食事券10本。5人に1人は当選する確率で、学生諸君が袋から数字のカードを引くたびに当選者の歓声があがった。最後は尾形克彦氏(大22)のリードで学生歌「今日の世紀に」を全員が熱唱、佐藤吉弘副会長(短13)の発声で万歳三唱。盛会のうちに新年会を締めくくった。

 


講演する斎藤秀隆氏

挨拶する村田文雄福島信陵会長


挨拶する貴田岡信学類長
 
挨拶する佐藤慶吾同窓会長

平子健氏による乾杯

抱負を述べる学生

「今日の世紀」をみんなで合唱